仕事の方が峠を越えて、いままで休日出勤しまくっていた分の代休を消化するフェーズに入ったので、久しぶりに更新。
読んだラノベの感想など。

「私達は今、とても大切な時期にあります」私立碧陽学園生徒会―そこは、美少女メンバー四人が集う楽園だが、変革を求められる時期が訪れていた。シリーズも終盤へ突入した今だから、出来ることがきっとあるはずだ。さあ「生徒会の一存」の新たな可能性を見つけ出そうじゃないか。失敗を恐れてはいけない、挑戦し続ける勇気が人を成長させる!だから…許して欲しい。中目黒善樹の女装姿を。一瞬「あれ、新キャラ、美少女!?」って思ったあなたも、怒らないで欲しい。そして逃げずに、この本をレジまで。ねっ、お願いします!だって彼、本当にいい奴なんですよ。2年B組編も、ついに決着!?


生徒会の一存シリーズは、ヴィクトリースパーク参戦を契機に読み始めた。
気軽に読めるコメディ物として気に入っているので、この巻の主軸になっている2年B組編みたいなシリアス展開されても、その、困る。
こんな愚痴を書いても宣伝にならんな。
平常運転なコメディパートは、いつも通り面白かったですよ。

TCGの為に読み始めた生徒会の一存シリーズだけど、原作全巻買っていて新刊も追い続けてる一方で、ヴィクトリースパークは生徒会の一存シリーズの収録されたエキスパンションを買っていないんだよね。
ヴィクトリースパークは今の版権物TCGで主流になっている「作品単のデッキ同士で対戦するレギュレーション」を採用しているから、好きな作品のエキスパンションだけ買えば良いので、買わなくても問題ないんだけどね。
生徒会の一存シリーズの原作は好きだけど、ヴィクトリースパークでデッキを組む気にはなれなかったんだよね。
ヴィクトリースパークって、その前にブシロードが出していたサンデーVSマガジンのルールを流用してる。サンデーVSマガジンは、週刊少年サンデーと週刊少年マガジンの50周年記念のコラボ企画で作られた商品なんだけど、コラボ企画が終了したらカードを出せなくなってしまったと。で、サンデーVSマガジンのユーザにサポートを続けるために、同じルールの別TCGを立ち上げたって経緯がある。
ただ、週刊少年サンデーや週刊少年マガジンの掲載作品用に作ったゲームシステムなので、萌えコンテンツとは相性が悪かった。
作品上の人間関係を再現するパートナーシステム、同じジャンルの作品でデッキを組めるように用意された技属性システム(MTGで言うところ赤や黒みたいな色の役割)、これらは少年漫画のTCG化には良かったけど、萌えコンテンツに適用したら色々と齟齬が出た。
そりゃ、萌えコンテンツのファンなら自分の好きなキャラでキャラ単組みたいのに、パートナーに設定された別のキャラのカードをデッキに入れないとならないゲームシステムになってて、しかもハーレム物だと他のヒロインとの関係性なんて特に描写されてないから遊宝洞が適当に他のヒロインをパートナーに選んでいたから、原作ファンとしては萎える。
もしくは、萌え属性が同じキャラでまとめてデッキを組もうとしても、技属性がサンデーVSマガジンで使われていた物を引きずっていて、Lycee辺りだったら日属性のまとめられているようなキャラ達が、こっちは《推理》技で、あっちは《ギャグ》技なんてなっていから、萌えコンテンツ好きとしては萎える。
生徒会の一存シリーズが収録されたエキスパンションが出た当時は、そんな感じで迷走していた頃だったので、購入を見送った。
今のヴィクトリースパークは、パートナーを同一キャラの別カードに設定すると言う解決策を見出したので、割と改善してる。もう1度、生徒会の一存シリーズが収録されたエキスパンションが出るなら買うかも知れない。

しかし、遊宝洞に萌えコンテンツのTCG化を発注しておきならが、原作の研究を遊宝洞に丸投げして、原作再現性に関する手綱を握らないブシロードの態度は、どうかと思う。
俺は仕事でシステムエンジニアしてるからこんな例えをするけど、業務に使うシステムの開発を発注しておいて、業務知識を全く提供しないような物だよ。
遊宝洞のメインのデザイナーである中村聡氏って、そもそも萌えコンテンツ嫌いらしいのだよね。『モンスターメーカー』シリーズや『ダイナマイトナース』など、美少女絵のカードゲームが流行してた頃(当時は「萌え」と言う言葉は発明されていなかった)、中村聡氏がデザインした『マジックマスター2~紋章使い』ってゲームが出た。このカードゲームは、美少女絵カードゲームの流行が終わった後の、俺が大学の卓上ゲームサークルに入った時期にも定番ゲームとして定着する程にゲームとして評価が高かった。このカードゲームには、当時の流行に反して、イラストに美少女絵が採用されていなかった。これは「美少女絵が嫌」と言う中村聡氏の意向によるものだそうだ。
別にNACが萌えコンテンツ嫌いでも、作るTCGのゲームシステムとかバランスとかカードテキストとかルーリングがしっかりしていれば、TCGデザイナーとしての評価は変わらないから問題ないんだけどね。むしろ、アクエリやLyceeで、バランスとかカードテキストとかルーリングに問題が大量にあるTCGを経験していた俺的には、この辺がちゃんとしてる遊宝洞デザインのTCGは好ましいんだけどね。

生徒会の一存シリーズ新刊の感想を書くだけのつもりが、ヴィクトリースパークやブシロードなどの批判になってしまった。
ブシロードのTCGで遊宝洞にデザインを発注してるタイトルって、原作再現性に難があって良く批判してるんだけど、結局の所バランスとかカードテキストとかルーリングとかが萌えコンテンツのTCGの中では一番しっかりしてるから、これを好んで遊ぶんだよね。

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