のうりん 6 (GA文庫)
2013年4月26日 ラノベHEY! ニッポンの皆さん初めましてだナ!?
ナタリー、テキサスからコウサクを嫁にもらいに来ましタ!
連れて帰って一緒にコメづくりするナ!?
……ナにナに? アメリカじゃ、美味いコメつくれナいって? ノー!! それ違うナ!?
日本じゃナくても日本人に合っタ作物はつくれるし、規模も技術も比較にナらナい!
そしてナにより……ナタリーが一番かわいいナ!? だからコウサク、Will you marry me!?
最後の寮生来襲!
グローカルな規模で超展開する愛と有機の農業高校ストーリー、全世界激震の第六弾!
――日本よ、これが農業だ。
この巻のTPPネタが凄かった
GA文庫の『のうりん』は農業高校を舞台とした社会派ラノベです。
パロディ主体の作品ですが、農業を取り巻く様々な問題が題材に取り上げられています。
6巻はTPPの話題が取り上げられていました。
TVで放映している、政治家を招いた討論会という形式で、TPP推進派の国会議員と反対派の国会議員がこんな言い合いをします。
反対派議員「あんたこそ経■連から幾ら貰ってるんだ!?」
推進派議員「あんただって農協が集めてくる農家の票が目当てなんだろう!?」
政治の本質を見事に表現してますね。政治家は、自分に票や金を与えてくれる人の利益の代弁者である、と言う意味において。誰だって、自分に利益のある政策を実行する政治家に投票しますからね。有名人だからとか、言っている事がカッコイイとか、そう言う理由で自分に不利益な政策を実行する政治家に投票する馬鹿な有権者は普通は居ないからね。
『のうりん』で扱われている題材は俺みたいな30代のおっさんなら知ってるような社会問題が7割以上なので物足りないのですが、中高生が読んで社会問題に興味を持つ契機になるとしたら、良い小説なんだと思います。
むしろ、パロディの元ネタが30代のおっさんじゃないと解らないような作品ばかりなのが、釣り合いが取れて無くて気になるのですがね。
TPP問題を扱った部分も、後半は劇場版『機動警察パトレイバー2』の後藤隊長の台詞のパロディになっていて格好良かった。
ただ、TPPの問題が農業って切り口でしか語られていないのが残念だったかな。中国・北朝鮮に対する安全保障としてアメリカの機嫌を取る目的があるとか、アメリカはTPPで米国内に雇用を創設するって言っているから裏を返せばTPP参加の他の国はアメリカで雇用が増える分内需を削られて失業者が増えるとか、そう言う部分も論じあれば良かったのに。
失敗禁止! 彼女のヒミツはもらさない! (MF文庫J)
2012年12月7日 ラノベ聖流学園・第二華道部―。学園屈指の美少女が集まるこの部は活動内容・入部条件など一切不明の謎の集団。主人公・清水ショウはひょんなきっかけから、部のメンバーである妹の聖から第二華道部への入部を勧められる。一体、謎に包まれた入部条件とは何なのか…!?訳の分らぬまま部長・流泉寺クリスの待つ部屋に向かったショウは、そこで彼女たちのヒミツを知る…!決して(ヒミツは)もらさない!新人賞優秀賞受賞。
タイトルの「失敗」「禁止」を略すと『失禁』となり、さらに『もらさない』って文言が入っている事から推測される通り、おっしこを漏らす癖のある少女達がわんさか登場するハーレム物のラノベである。
学園ハーレム物のテンプレートを踏襲していて、変な部活を立ち上げる自己中心的な女の子・中二病で幼児体形の後輩・クーデレ妹・スポーツ万能でボーイッシュな女の子とラッキースケベを繰り返すラノベである。もちろん、主人公の男は、女の子に好かれそうな特徴は何も無いくせに好意を寄せられていて、かつ、女の子が好意を伝えるような発言をすると突発的な難聴になったり、曲解して自分が好意を寄せられていないと解釈したりする。
が、そこに「おもらし」って要素が入るだけで、凄く笑えるギャグになる。
作中、漏らしそうな妹をお姫様抱っこでトイレに連れて行ったり、漏らしそうで一歩も動けない中二病の後輩をトイレへ運んだり(抱っこしてるのか負ぶっているか不明)してるんだけど、残念な事に間に合ってしまうんだよね。そのままの体勢で漏らしてくれれば御褒美なのに。
それが唯一残念な所。
生徒会の土産 碧陽学園生徒会黙示録7 (富士見ファンタジア文庫)
2012年8月8日 ラノベ私立碧陽学園生徒会―そこは、美少女メンバー四人が集う楽園だが…え?「生徒会の一存って終わったんじゃないの?」って。HAHAHA、YOUは面白いことを言うね。日本には「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがあるのを知っているかな?というわけで『みんな集まれ!碧陽学園大合同二次会―ポロリは無いよ!』の開催をここに宣言しよう!ある意味ラスボス的な存在の本妻、飛鳥や杉崎の妹、林檎も参戦。他にもあんなキャラや、こんなキャラなどオールキャスト総出演でお贈りする碧陽学園卒業式延長戦!最後の思い出は「らしく」たくさんの笑顔で―これがみんなの愛すべき日常。
外伝側の完結編。
生徒会内の会話部分は面白かった。
真冬ちゃんの所属クラスである1年C組関連の話の完結編は、余り面白くなかった。そもそも、この関連の話は余り好きじゃないんだけど。
あと、打ち上げの話も微妙だった。この手のコメディ物の長編で各巻にゲストキャラが沢山登場するラノベだと、最終巻で「今までのゲストキャラが全員再登場」みたいなコンセプトの話が作られる。『生徒会の一存』シリーズだと、この打ち上げの話がそれに相当する。
佐藤ケイ『天国に涙はいらない』も同じネタをやったけど、なんか微妙だった。『天国に涙はいらない』シリーズはとても面白い作品なのは間違い無いけど。
このネタで上手かったのは朝松健『私闘学園』だな。名前を出すだけに留めて、数ページのネタとして最終巻に織り込んでいた。『私闘学園』の場合、名前を出すだけで笑いが取れるキャラが沢山いたから、成立したネタなんだけどね。骨幌橋原とか。
ちなみに、アニメ2期があるそうです。
アニメ2期の版権でTCG『プレシャスメモリーズ』に参戦だそうです。
『生徒会の一存』シリーズは、アニメ化前に『プロジェクトレヴォリューション』に参戦していて、アニメ1期の頃に『ヴィクトリースパーク』『ChaosTCG』に参戦しています。
遊べるプラットホームの多い作品ですね。
富士見書房とブシロード社長の木谷高明氏のコネクションは強いので、木谷高明氏プロデュースの『プロジェクトレヴォリューション』『ヴィクトリースパーク』『ChaosTCG』に続々と参戦したけど、遊宝洞デザインによる原作再現性の低さに呆れて逃げられて、アニメ2期はライバルメーカーのムービックからTCG化されたと言った所かな。
あと、富士見書房とブシロードで思い出したけど、今までTCGしか出してこなかったブシロードが、TCGでないカードゲームを出すとの事。
http://p.twipple.jp/2ZczO
オリジナル物のドミニオン派生系ゲームで、グループSNEがデザインとの事。ボードゲームやカードゲーム(非TCG)で実績の無いグループSNEにドミニオン派生系ゲームを作らせるのは、予算の無駄だと思うんだけどな。グループSNEってボードゲームやカードゲーム(非TCG)を幾つか作ってきたけど、ヒット作は無いし。
正直、グループSNEにはTRPGを作らせていれば良いと思うんだ。
ボードゲームやカードゲーム(非TCG)を作らせるなら、遊宝洞にデザインさせれば良いのに。遊宝洞は割と面白い作品を幾つか作っている。
まぁ、グループSNEか富士見書房のどちらかが企画したゲームで、販売をブシロードが担当しているだけなんだろうけど。
僕は友達が少ない 8 (文庫J)
2012年7月20日 ラノベ コメント (2)聖クロニカ学園学園祭本番、前座のような体育祭はつつがなく終わり、いよいよ文化祭当日となった。自主製作映画を上映する予定の隣人部だったが、映画の仕上げを担当していた理科が倒れてしまい、映画は未完成となり上映は中止に。残念な結果となった学園祭ののち、これまでの馬鹿馬鹿しいけど賑やかで楽しい活動の日々へと戻っていく隣人部。互いに絆を深めていく隣人部の面々と過ごしながら、小鷹は隣人部への思いをいっそう強くする。そんなおり、星奈を敵視する生徒会の遊佐葵が隣人部に対して不穏な動きを見せ、小鷹、夜空、星奈、理科、幸村の関係にも大きな転機が訪れる――。残念系コメディ、ついに終幕……!?
「志熊理科が『やおい穴』が実在すると信じてた話」とそれを伏線としたネタ、「三日月夜空が国語の授業で習う中島敦『山月記』に共感する話」、「隣人部メンバーが『DX友達つくりゲーム』なるアナログゲームに興じる話」、「隣人部を潰しに来た生徒会役員を三日月夜空と柏崎星奈が撃退する話」は面白かった。
他の部分は微妙。
昔『生徒会の一存』シリーズがTCG『プロジェクトレヴォリューション』に参戦した時、本編の中で、生徒会メンバーがTCGに興じる話を書いたことがある。せっかくブシロードがスポンサーになって『僕は友達が少ない』をアニメ化してTCG『ヴィクトリースパーク』に参戦させるのだから、ブシロードは平坂読さんに働きかけて、原作で同じ事をしてもらって宣伝してもらえば良いのに、みたいな事を俺がVスパ関係の話題を書いてるブログに載せた事がある。
それをブシロードが中途半端に具現化して、アナログゲームに興じる話が書かれたのかも知れない。(ブシロードは、ユーザが登録して公式からリンクの貼られているブログとか、TCGプレーヤー専用のSNSとかをチェックしている)
で、この話を読んで気がついたのだけど、作者の平坂読さんはアナログゲームに対してそこそこ造詣が深いのではないかね?
「双六の派生系」とか「六面ダイス」とか言う表現は、電源不要ゲームに通じてる人じゃないと普通は出てこない。
「~~の派生系」ってのは、『カタンの開拓者』以降に日本でも認知度が広まっているドイツ製ボードゲームの業界で良く使われる表現である。何かヒットしたボードゲームが出たら、それに似たルールのボードゲームが雨後の竹の子の様に発売されるんだけど、○○○に似たルールのボードゲームのことを「○○○の派生系」と呼ぶ。
また、サイコロをダイスと当たり前のように言い換えているが、TRPGやボードゲームをプレイしてる人じゃないと通じない言い換えだろう。
つか、そもそも六面体以外のサイコロが存在する事なんて、アナログゲームに詳しい人間じゃないと知らない。
作者の平坂読さんはツイッターにある各キャラクターのアカウントのつぶやきも自ら書いているんだけど、Vスパの参戦が発表された時に星奈のアカウントで既存参戦作品の中で星奈役の声優が演じてるキャラを複数挙げて(『花咲くいろは』の緒花,『神のみぞ知るセカイ』のエルシィ,『迷い猫オーバーラン』の文乃)、それで声優単デッキを組めば良いよみたいな事をつぶやいていた。
https://twitter.com/SENA_KSWZK/status/69669964583415808
何でこんな話題を書いたかと言うと、パロディーネームで挙げられているアナログゲームが気になったから。
『モノポリー』はそのまま使っているのに、『人生ゲーム』は『半生ゲーム』に置き換えているし、『遊戯王』も『遊技帝カード』に置き換えているのが不思議。
誰かがライセンスを握っている物はパロディーネームにして、ライセンスの無い伝統ゲームはそのまま使っていると思っていたから、『モノポリー』がパロディーネームになっていなくて違和感がある。
あと、『僕は友達が少ない』無いのパロディーネームは法則がある。
『モンスターハンター』が『モンスター狩人』になっているように、パロディー元の単語を半分残すって法則。
『人生ゲーム』→『半生ゲーム』も、『遊戯王』→『遊技帝カード』も、この法則が当てはまっている。
だから、ここで出てくる『ヒストリースピーク』ってパロディーネームも、「ヒストリー」か「スピーク」のどちからの単語を含むアナログゲームが元ネタって事になる。
多分、『ヒストリースピーク』のパロディー元は、『History of the World』シリーズの簡易版である『ヒストリー(オブ ザ ワールド)ブリーフ』では無いかと思う。
http://sekigames.gg-blog.com/Entry/89/
作中では『遊技帝カード』だけでなく『ヒストリースピーク』もトレーディングカードゲームだとも取れる書き方がされていたから、そうだとしたら、『ヒストリースピーク』=『ビクトリースパーク』かも知れないが、前述のパロディーネームの法則からは外れる。
それと、先生扱いのシスターで隣人部の顧問も勤めていたマリアが、実は先生では無かった事がこの巻で明かされた。
この「実は先生では無かった!」は、取るに足らない小ネタだと思う。「男の娘だと思われた幸村が実は女の子だった」よりもインパクトが小さいネタ。
けど、前述のVスパでカード化されたマリアは、技属性に《先生》が付与されている。これを知っていると、実は平坂読さんは『ヒストリースピーク』でカード化された内容に不満を持っているのではないかと邪推してしまう。
実際、星奈は、『花咲くいろは』の緒花とも、『神のみぞ知るセカイ』のエルシィとも、『迷い猫オーバーラン』の文乃とも組み合わせてデッキを組めないデザインになっているしな。
マリアに付与されてる技属性《先生》は、他作品の《先生》キャラとのシナジーを可能にしている。が、ロリキャラであるマリア好きな人が他の作品の《先生》キャラを好きである可能性はかなり低いよね。
もう1つの技属性は《お菓子》だけど、食い意地のはったキャラとしての造形されているマリアは、別にお菓子ばかり食べている訳ではないんだよね。隣人部の面子とお祭りや遊園地へ行った際、出店や売店の軽食類を大量に食べる描写がある他、学園祭に向けて隣人部で映画を撮った際、脚本に対する要望として「(マリアが演じる役は)美味しいごちそうをたくさん食べられること」を挙げている。隣人部内では確かにポテチばかり食べているけど。
他作品とのシナジーを考えない場合、マリアを特徴付ける為に付与すべき技属性は《うんこ》だと思うんだけどね。技属性《肉》を新設して星奈に与えたように、《うんこ》も新設して付与してやれば良かったのに。
どうせなら、作中で夜空あたりに「ヒストリースピークのここが気に入らなかった」的な発言をさせれば面白かったのに。
這いよれ!ニャル子さん 9 (GA文庫)
2012年4月16日 ラノベ コメント (1)ニャル子が……消えた!?
八坂家でのたわいないやりとり、学校帰りのゲームセンター。
ニャル子達と過ごす日々があたりまえになったそんなある日、真尋が思いもしなかった事態が訪れた――。
それは・ニャル子のいない日常・。
「さあ、いつか想い出になる物語を激写しましょう!」
学校帰りのゲームセンター。真尋は成りゆきでニャル子とプリントシールを撮影する羽目に。
「真尋さん、携帯電話は?」「ん?あるけど」「――隙ありゃあっ!」
ニャル子は電光石火で携帯電話を奪うと、二人で写ったシールをそこへ貼り付けた。
真尋は慌てて剥がそうとするも、シールは剥がれない!
――あいかわらずのメチャクチャな邪神達との日々。
色々思うことはあるものの、それを日常として受け入れ始めている真尋であった。
だがしかし、それが突如消え失せる事態になって……!?
宇宙邪神混沌コメディ第9巻!
『うる星やつら』の「君去りし後」を彷彿とさせる粗筋で、そろそろ話を畳むのかなと心配したけど、蓋を開けてみたら過去に行くタイプスリップ物の話になっていた。
相変わらず、安定して面白かった。
今回、各チャプターのサブタイトルがこんなだった。
「SAN値無用 in LOVE(クラフト)」→(元ネタ)天地無用! in LOVE
「邪神はじめて物語」→(元ネタ)まんがはじめて物語
「バック・トゥ・ザ・ティーチャー」→(元ネタ)バック・トゥ・ザ・フューチャー
「先生と21の子供達」→(元ネタ)劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル
全部、過去にタイムスリップするストーリーの作品を元ネタにしてました。
アニメの方も滑り出しが順調なんで、萌えクトゥルフ物のブームが再燃するのかな。
このままアニメの方が今期の覇権を取って、堂々とヴァイスシュヴァルツに参戦して欲しいな。アニメの方のスポンサーをブシロードがやっているから、TCG化の可能性はあるだろう。9巻で『ミルキーホームズ』のパロディも1行入っていたのも、その伏線かも知れない。
最悪、ニャル子さんのスリーブだけでも出して欲しいな。Lyceeのトラペゾデッキを入れるスリーブに使いたい。
しかし、アニメ版のニャル子さんを見て、「安易なクトゥルフの萌え化」として今になって叩いてる原理主義者的な連中は何なのだろうかね?
エロゲーの世界ではクトゥルフ物を題材にするのは昔から良くある。ラノベ界隈で萌えクトゥルフ物が流行ったのは何年か前だ。
俺がこの作品に興味を持ったのは2010年の始め頃、4巻目が出た時期なんだけど、知った契機はクトゥルフ関係の調べ物をしていて行き当たった。クトゥルフ神話に登場する邪神群が各種作品でどのように扱われているかまとめたサイトがあって、そこに書かれていた突飛な設定に興味を持って『ニャル子さん』を読み始めた。
クトゥルフ物の作品として一般的に浸透してると思っていたんだけどな。アニメ化されて今初めて知ったような口調で、原理主義者的な連中が『ニャル子さん』を叩いているのが不思議でならない。
あと、2chラノベ板の原作スレ、朝松健の『私闘学園』ネタを理解してる奴が何人も居て噴いた。
ベッキー先生ーッ!俺だーッ!結婚してくれー!
2012年3月29日 ラノベ コメント (2)どもどもー☆ でへへ~、とうとう先生が表紙になっちゃったよー?
ここ『のうりん』は、岐阜県にある農業高校。普通科にはない楽しい学科がい~~っぱい♪
その中でも、私、ベッキー先生が担任をしてる2年A組は毎日が大騒動!
男子生徒が先生を巡ってケンカしたり、調理実習では男子生徒が料理より先生を食べたがったり……ダメよみんな! ケンカはダメ!!
そんなある日、素敵な男性が先生を訪ねて来たの。も、もしかしてこの人は……過真鳥くん、先生のこと「お母さん」って呼んで!!
四十歳が表紙を飾る掟破りの農業高校ラブコメ第3弾! 悲しみを肥やしに変えて――立てよ! 農民!!
GA文庫の『のうりん』(白鳥士郎)が最高に下らなくて面白い。
漫画・アニメ・ラノベやネットスラングから元ネタを取ったパロディ満載されたラブコメディ。
要は『生徒会の一存』とか『僕は友達が少ない』とか『這い寄れ!ニャル子さん』をもっと酷くしたようなラノベで、すげー楽しい。
ネタの途中で唐突に『寄生獣』ネタが突っ込まれていて不自然で違和感を感じていたら、その話のオチに『ヒストリエ』のネタが使われいたりと、ギャグの構成が巧み。
また、本文の台詞の一部が挿絵の中に書かれていて、正にラノベって感じ。特に話のオチになる台詞を挿絵で言わせているのが良い。
問題は、パロディの元ネタに『魁!男塾』とか『ミスター味っ子』とかファーストガンダムとか80年代の作品が多く含まれていて、30代より上じゃないと楽しめないって事。
ラノベって、10代の学生が主なターゲットのはずなのに。
興味を持ってこの作者の事を調べていたら「目標とする作家は佐藤ケイ先生」なんだそうだ。納得。
(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!
2012年3月27日 ラノベ(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!
http://www.nicovideo.jp/watch/1332399787
4月から放映される『這いよれ!ニャル子さん』のPV。
クトゥルフネタの他は、ゲーム・特撮・ジョジョ等のネタのパロで構成されているこのラノベが、アニメでどこまで再現できるか楽しみです。
http://www.nicovideo.jp/watch/1332399787
4月から放映される『這いよれ!ニャル子さん』のPV。
クトゥルフネタの他は、ゲーム・特撮・ジョジョ等のネタのパロで構成されているこのラノベが、アニメでどこまで再現できるか楽しみです。
作品タイトルに「妹」が付くラノベに当たり無し
2012年3月22日 ラノベ コメント (2)↑の格言はラノベ板の実妹スレから。
俺は義妹も偽妹もイケる雑食派だけど、確かにそう思う。良質の妹物ラノベは、タイトルに「妹」と付いてないよね。
安易に妹キャラ好きを釣ろうとして編集の意向でタイトルに「妹」が入っているラノベが多いけど、そう言う作品で実際に作者が書きたい内容って妹が絡まない事が多い。中には、メインヒロインのはずの実妹キャラを作者が「このキャラ嫌い」って公言しちゃった作品まであるし。
逆に、妹物を書きたいと思ってる作者って、背徳的な要素に抵抗を持っているとタイトルから「妹」って文言を外す心理が働くのではないだろうか?
昔、『這い寄れ!ニャル子さん』に触発された萌えクトゥルフ物がプチブームだった時にショゴスのメイドさんがヒロインの『うちのメイドは不定形』を出していたスマッシュ文庫ってラノベレーベルがあるのだけど、最近「妹組」と言うレーベル内レーベルを発足させた。
http://www.php.co.jp/imouto/
第1弾として妹物ラノベを4つリリースしていた。
明らかに妹物として期待できないんだけど、ネタとして面白そうだったので『ウルトラマン妹』と『イモート・オブ・ザ・リング』を買ってきて積んだ。本当は『妹がスーパー戦隊に就職しました』もネタとして買ってきて積もうと思ったけど、売っていなかった罠。
『ウルトラマン妹』は、タイトル通りウルトラマン物の妹物ラノベ。なんと円谷プロダクションが監修してる。もう、妹物としては期待できそうにないけど、ネタとして面白そう。
『イモート・オブ・ザ・リング』は、タイトルからは解りにくいけど、ファンタジー小説の古典『指輪物語』ネタの妹物ラノベ。
売ってなかった『妹がスーパー戦隊に就職しました』も、タイトル通り戦隊物らしいし。
いやもう、明らかに王道的な妹物を出す気無いだろこのレーベル。
野球で言ったら、変化球どころかデットボール寸前の大暴投にしか見えないよ。しかも、ウルトラマンとか指輪物語とか、題材が古臭くておっさん向けだし。
とりあえず積んであるけど、いつ読むか判らんし。
あと、妹物ラノベ繋がりでもう1つ。
MF文庫の『この中に1人、妹がいる!』がアニメ化されるそうだ。
タイトルで興味引かれたけど、あまり良い評価を聞かなかったので手を出さなかった。
アニメ化される程、人気があるのなら読んでみようと思う。いやまぁ、積んだとして何時読むか解らないんだけど。
これを面白く読めるのはどう言う層なの?
俺は義妹も偽妹もイケる雑食派だけど、確かにそう思う。良質の妹物ラノベは、タイトルに「妹」と付いてないよね。
安易に妹キャラ好きを釣ろうとして編集の意向でタイトルに「妹」が入っているラノベが多いけど、そう言う作品で実際に作者が書きたい内容って妹が絡まない事が多い。中には、メインヒロインのはずの実妹キャラを作者が「このキャラ嫌い」って公言しちゃった作品まであるし。
逆に、妹物を書きたいと思ってる作者って、背徳的な要素に抵抗を持っているとタイトルから「妹」って文言を外す心理が働くのではないだろうか?
昔、『這い寄れ!ニャル子さん』に触発された萌えクトゥルフ物がプチブームだった時にショゴスのメイドさんがヒロインの『うちのメイドは不定形』を出していたスマッシュ文庫ってラノベレーベルがあるのだけど、最近「妹組」と言うレーベル内レーベルを発足させた。
http://www.php.co.jp/imouto/
第1弾として妹物ラノベを4つリリースしていた。
明らかに妹物として期待できないんだけど、ネタとして面白そうだったので『ウルトラマン妹』と『イモート・オブ・ザ・リング』を買ってきて積んだ。本当は『妹がスーパー戦隊に就職しました』もネタとして買ってきて積もうと思ったけど、売っていなかった罠。
『ウルトラマン妹』は、タイトル通りウルトラマン物の妹物ラノベ。なんと円谷プロダクションが監修してる。もう、妹物としては期待できそうにないけど、ネタとして面白そう。
『イモート・オブ・ザ・リング』は、タイトルからは解りにくいけど、ファンタジー小説の古典『指輪物語』ネタの妹物ラノベ。
売ってなかった『妹がスーパー戦隊に就職しました』も、タイトル通り戦隊物らしいし。
いやもう、明らかに王道的な妹物を出す気無いだろこのレーベル。
野球で言ったら、変化球どころかデットボール寸前の大暴投にしか見えないよ。しかも、ウルトラマンとか指輪物語とか、題材が古臭くておっさん向けだし。
とりあえず積んであるけど、いつ読むか判らんし。
あと、妹物ラノベ繋がりでもう1つ。
MF文庫の『この中に1人、妹がいる!』がアニメ化されるそうだ。
タイトルで興味引かれたけど、あまり良い評価を聞かなかったので手を出さなかった。
アニメ化される程、人気があるのなら読んでみようと思う。いやまぁ、積んだとして何時読むか解らないんだけど。
これを面白く読めるのはどう言う層なの?
ロウきゅーぶ!〈10〉 (電撃文庫)
2012年2月17日 ラノベ コメント (2)
慧心学園女バス5人の少女&昴が送る熱い夏休みは、まだまだ色々なエピソードが満載ですっ!二人の友情を再確認な真帆と紗季の誕生日パーティ、ブルマを盗んだえっちなヌシとの大騒動、みんなで訪れた遊園地での意地の張り合い、真帆主催のドキドキホラーハウス、真帆の宿題が終わらず涙の最終日など、5人の夏休みがいっぱい詰まった短編集!悩み多き少女たちに翻弄されまくりな、さわやかローリング・スポコメディ。
雑誌に連載された短編を収録した短編集だった。
この作品のヒロインである慧心女バス部5人の間の友情に焦点を当てた話が多くて大満足。
1巻辺りは友情要素も強かった。巻が進むにつれて、昴とのハーレム要素が多くなってくると友情要素が少なくなって、ちょっと残念だった。それだけに、この巻は友情要素が多くて良かった。
別に、ハーレム要素が嫌いでは無いよ、念の為。
『マホラーハウスへようこそ!』は紗季が消えた時点で、最終的に昴と智花を2人きりにするコンセプトだと言うのは解ったので、真帆単独で実行してるのか、紗季やひなたまで根回ししてるのかを気にしながら読んでみた。が、真帆単独で実行したと読むには無理がある展開だったのは微妙。
それと、昴が智花を背負った段階で「もう1回、智花を驚かす描写が入って、そこで智花が失禁する」のを期待したのだが、そう言う展開にならなくて残念。ロリコンならそう言う展開を期待するよね? 俺得じゃないよね?
あと、てぃんくるさん絵が上手くなったよね。
アイドライジング! (電撃文庫)
2012年1月28日 ラノベ
アイドライジング。それはアイドルたちが己の夢と希望を懸けて戦う、新時代の一大エンターテインメント!各企業の科学技術の枠を集めて作られたバトルドレスをその身に纏い、美少女たちは華麗にステージを舞う―!『さぁて、本日は採れたてぴちぴち産地直送アイドルの登場です!名前はアイザワ・モモ!そのファッションモデルもびっくりの体躯だけでなく、素朴で元気いっぱいな人柄を気に入られたモモちゃんは急遽株式会社ミニテックスのアイドルになったそうです!彼女を支えるのは若手Pのオウダ・サイ!果たして凸凹二人三脚でどのような戦いを見せてくれるのでしょうか!?そして襲い来る難敵に打ち勝つことができるのか―!』。
このラノ2012で9位に選出されていたので興味を持つ。
書評を軽く調べたら「CLAMPの『エンジェリックレイヤー』みたいな話」と言う評価が複数出て来て、TCGプレーヤー的に期待して読む。
元々、俺はアイドル物の作品が好きなんだよね。『アイドル天使ようこそようこ』とかアーケード版の『アイドルマスター』とか。
アイドル物の作品と言うと、80年代的な「全国民から注目されるアイドル」って話になるのだけど、価値観が多様化しインターネットが普及した今の時代にそんなアイドルは居ない。3次元のアイドルって存在に注目するのは、ごく一部の人間になってしまった。
つまり、アイドル物ってジャンル自体が、実は、時代遅れの代物なのだ。
この時代遅れ問題を、この作品では「各企業が自社の技術の宣伝の為に、バトルドレスを作ってアイドルに着せて戦わせる」って設定で解決している。全国民と言わないまでも、多くの人間が興味を持つべき理由を盛り込んでいる。個人的に感心した。
バトル時の描写が微妙で、何が起きているのか解り難いのがネック。
けど、筋書き自体非常に面白い。
モモが救おうとしたカオルの正体とその運命とかなかなかの物だし。
1巻最後のバトルにおける相手スーツの攻略法など、これだけコンピュータが普及した00年代以降のだから作りえる解決策で、90年代以前の作品では出てこない発想だと感心した。(ネタバレすると興醒めなので、解り難い表現になってすまない)
生徒会の十代 碧陽学園生徒会議事録10 (富士見ファンタジア文庫)
2012年1月25日 ラノベ
ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ。美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、過去を振り返ります。始まりはあまりにも衝撃的だった。「ただの人間には興味あ(自主規制)」…記念すべきシリーズの1巻目でまさかの自主規制。物語は動き出すといいつつも、繰り返される日常。暴走する妄想、青すぎる青春。ここを読んでも内容が分からない作品紹介と、おかげさまでいろいろやらせていただきました。でもあの頃があるからこそ、今がある。何もかもが特別だった十代の日々。終わりじゃない、これは始まり。じゃあ最後は、せーのでいきましょう。せーの!「これにて、第三十二代碧陽学園生徒会、解散っ!」。
『生徒会の一存』シリーズの本編が完結した。
相変わらず、メインとなるコメディパートである生徒会内の会話部分は面白かった。
卒業式に関係するシリアスパートは微妙だったけど。
このシリーズはあと外伝が1冊(生徒会の土○)が残っている。
それだけだと思ったら、杉崎が残留した次年度の生徒会による『新生徒会の一存』(仮)が出るそうな。新シリーズって訳ではなくて、上下巻の2巻のみの外伝だそうだけど。
きっと、外伝で登場したキャラクター達が生徒会役員として入ってくるんだろうな。
生徒会長は星野巡。
優良枠で水無瀬流南。
後は、国立凜々・巽千歳・林檎が生徒会に入るのだと推測。
これだと1人多いから、どこか1人ぐらい抜けると思うけど。
葵せきなさんには、コメディパートだけ延々とやって欲しい気がする。
生徒会の金蘭 碧陽学園生徒会黙示録6 (富士見ファンタジア文庫)
2011年11月26日 ラノベ
仕事の方が峠を越えて、いままで休日出勤しまくっていた分の代休を消化するフェーズに入ったので、久しぶりに更新。
読んだラノベの感想など。
生徒会の一存シリーズは、ヴィクトリースパーク参戦を契機に読み始めた。
気軽に読めるコメディ物として気に入っているので、この巻の主軸になっている2年B組編みたいなシリアス展開されても、その、困る。
こんな愚痴を書いても宣伝にならんな。
平常運転なコメディパートは、いつも通り面白かったですよ。
TCGの為に読み始めた生徒会の一存シリーズだけど、原作全巻買っていて新刊も追い続けてる一方で、ヴィクトリースパークは生徒会の一存シリーズの収録されたエキスパンションを買っていないんだよね。
ヴィクトリースパークは今の版権物TCGで主流になっている「作品単のデッキ同士で対戦するレギュレーション」を採用しているから、好きな作品のエキスパンションだけ買えば良いので、買わなくても問題ないんだけどね。
生徒会の一存シリーズの原作は好きだけど、ヴィクトリースパークでデッキを組む気にはなれなかったんだよね。
ヴィクトリースパークって、その前にブシロードが出していたサンデーVSマガジンのルールを流用してる。サンデーVSマガジンは、週刊少年サンデーと週刊少年マガジンの50周年記念のコラボ企画で作られた商品なんだけど、コラボ企画が終了したらカードを出せなくなってしまったと。で、サンデーVSマガジンのユーザにサポートを続けるために、同じルールの別TCGを立ち上げたって経緯がある。
ただ、週刊少年サンデーや週刊少年マガジンの掲載作品用に作ったゲームシステムなので、萌えコンテンツとは相性が悪かった。
作品上の人間関係を再現するパートナーシステム、同じジャンルの作品でデッキを組めるように用意された技属性システム(MTGで言うところ赤や黒みたいな色の役割)、これらは少年漫画のTCG化には良かったけど、萌えコンテンツに適用したら色々と齟齬が出た。
そりゃ、萌えコンテンツのファンなら自分の好きなキャラでキャラ単組みたいのに、パートナーに設定された別のキャラのカードをデッキに入れないとならないゲームシステムになってて、しかもハーレム物だと他のヒロインとの関係性なんて特に描写されてないから遊宝洞が適当に他のヒロインをパートナーに選んでいたから、原作ファンとしては萎える。
もしくは、萌え属性が同じキャラでまとめてデッキを組もうとしても、技属性がサンデーVSマガジンで使われていた物を引きずっていて、Lycee辺りだったら日属性のまとめられているようなキャラ達が、こっちは《推理》技で、あっちは《ギャグ》技なんてなっていから、萌えコンテンツ好きとしては萎える。
生徒会の一存シリーズが収録されたエキスパンションが出た当時は、そんな感じで迷走していた頃だったので、購入を見送った。
今のヴィクトリースパークは、パートナーを同一キャラの別カードに設定すると言う解決策を見出したので、割と改善してる。もう1度、生徒会の一存シリーズが収録されたエキスパンションが出るなら買うかも知れない。
しかし、遊宝洞に萌えコンテンツのTCG化を発注しておきならが、原作の研究を遊宝洞に丸投げして、原作再現性に関する手綱を握らないブシロードの態度は、どうかと思う。
俺は仕事でシステムエンジニアしてるからこんな例えをするけど、業務に使うシステムの開発を発注しておいて、業務知識を全く提供しないような物だよ。
遊宝洞のメインのデザイナーである中村聡氏って、そもそも萌えコンテンツ嫌いらしいのだよね。『モンスターメーカー』シリーズや『ダイナマイトナース』など、美少女絵のカードゲームが流行してた頃(当時は「萌え」と言う言葉は発明されていなかった)、中村聡氏がデザインした『マジックマスター2~紋章使い』ってゲームが出た。このカードゲームは、美少女絵カードゲームの流行が終わった後の、俺が大学の卓上ゲームサークルに入った時期にも定番ゲームとして定着する程にゲームとして評価が高かった。このカードゲームには、当時の流行に反して、イラストに美少女絵が採用されていなかった。これは「美少女絵が嫌」と言う中村聡氏の意向によるものだそうだ。
別にNACが萌えコンテンツ嫌いでも、作るTCGのゲームシステムとかバランスとかカードテキストとかルーリングがしっかりしていれば、TCGデザイナーとしての評価は変わらないから問題ないんだけどね。むしろ、アクエリやLyceeで、バランスとかカードテキストとかルーリングに問題が大量にあるTCGを経験していた俺的には、この辺がちゃんとしてる遊宝洞デザインのTCGは好ましいんだけどね。
生徒会の一存シリーズ新刊の感想を書くだけのつもりが、ヴィクトリースパークやブシロードなどの批判になってしまった。
ブシロードのTCGで遊宝洞にデザインを発注してるタイトルって、原作再現性に難があって良く批判してるんだけど、結局の所バランスとかカードテキストとかルーリングとかが萌えコンテンツのTCGの中では一番しっかりしてるから、これを好んで遊ぶんだよね。
読んだラノベの感想など。
「私達は今、とても大切な時期にあります」私立碧陽学園生徒会―そこは、美少女メンバー四人が集う楽園だが、変革を求められる時期が訪れていた。シリーズも終盤へ突入した今だから、出来ることがきっとあるはずだ。さあ「生徒会の一存」の新たな可能性を見つけ出そうじゃないか。失敗を恐れてはいけない、挑戦し続ける勇気が人を成長させる!だから…許して欲しい。中目黒善樹の女装姿を。一瞬「あれ、新キャラ、美少女!?」って思ったあなたも、怒らないで欲しい。そして逃げずに、この本をレジまで。ねっ、お願いします!だって彼、本当にいい奴なんですよ。2年B組編も、ついに決着!?
生徒会の一存シリーズは、ヴィクトリースパーク参戦を契機に読み始めた。
気軽に読めるコメディ物として気に入っているので、この巻の主軸になっている2年B組編みたいなシリアス展開されても、その、困る。
こんな愚痴を書いても宣伝にならんな。
平常運転なコメディパートは、いつも通り面白かったですよ。
TCGの為に読み始めた生徒会の一存シリーズだけど、原作全巻買っていて新刊も追い続けてる一方で、ヴィクトリースパークは生徒会の一存シリーズの収録されたエキスパンションを買っていないんだよね。
ヴィクトリースパークは今の版権物TCGで主流になっている「作品単のデッキ同士で対戦するレギュレーション」を採用しているから、好きな作品のエキスパンションだけ買えば良いので、買わなくても問題ないんだけどね。
生徒会の一存シリーズの原作は好きだけど、ヴィクトリースパークでデッキを組む気にはなれなかったんだよね。
ヴィクトリースパークって、その前にブシロードが出していたサンデーVSマガジンのルールを流用してる。サンデーVSマガジンは、週刊少年サンデーと週刊少年マガジンの50周年記念のコラボ企画で作られた商品なんだけど、コラボ企画が終了したらカードを出せなくなってしまったと。で、サンデーVSマガジンのユーザにサポートを続けるために、同じルールの別TCGを立ち上げたって経緯がある。
ただ、週刊少年サンデーや週刊少年マガジンの掲載作品用に作ったゲームシステムなので、萌えコンテンツとは相性が悪かった。
作品上の人間関係を再現するパートナーシステム、同じジャンルの作品でデッキを組めるように用意された技属性システム(MTGで言うところ赤や黒みたいな色の役割)、これらは少年漫画のTCG化には良かったけど、萌えコンテンツに適用したら色々と齟齬が出た。
そりゃ、萌えコンテンツのファンなら自分の好きなキャラでキャラ単組みたいのに、パートナーに設定された別のキャラのカードをデッキに入れないとならないゲームシステムになってて、しかもハーレム物だと他のヒロインとの関係性なんて特に描写されてないから遊宝洞が適当に他のヒロインをパートナーに選んでいたから、原作ファンとしては萎える。
もしくは、萌え属性が同じキャラでまとめてデッキを組もうとしても、技属性がサンデーVSマガジンで使われていた物を引きずっていて、Lycee辺りだったら日属性のまとめられているようなキャラ達が、こっちは《推理》技で、あっちは《ギャグ》技なんてなっていから、萌えコンテンツ好きとしては萎える。
生徒会の一存シリーズが収録されたエキスパンションが出た当時は、そんな感じで迷走していた頃だったので、購入を見送った。
今のヴィクトリースパークは、パートナーを同一キャラの別カードに設定すると言う解決策を見出したので、割と改善してる。もう1度、生徒会の一存シリーズが収録されたエキスパンションが出るなら買うかも知れない。
しかし、遊宝洞に萌えコンテンツのTCG化を発注しておきならが、原作の研究を遊宝洞に丸投げして、原作再現性に関する手綱を握らないブシロードの態度は、どうかと思う。
俺は仕事でシステムエンジニアしてるからこんな例えをするけど、業務に使うシステムの開発を発注しておいて、業務知識を全く提供しないような物だよ。
遊宝洞のメインのデザイナーである中村聡氏って、そもそも萌えコンテンツ嫌いらしいのだよね。『モンスターメーカー』シリーズや『ダイナマイトナース』など、美少女絵のカードゲームが流行してた頃(当時は「萌え」と言う言葉は発明されていなかった)、中村聡氏がデザインした『マジックマスター2~紋章使い』ってゲームが出た。このカードゲームは、美少女絵カードゲームの流行が終わった後の、俺が大学の卓上ゲームサークルに入った時期にも定番ゲームとして定着する程にゲームとして評価が高かった。このカードゲームには、当時の流行に反して、イラストに美少女絵が採用されていなかった。これは「美少女絵が嫌」と言う中村聡氏の意向によるものだそうだ。
別にNACが萌えコンテンツ嫌いでも、作るTCGのゲームシステムとかバランスとかカードテキストとかルーリングがしっかりしていれば、TCGデザイナーとしての評価は変わらないから問題ないんだけどね。むしろ、アクエリやLyceeで、バランスとかカードテキストとかルーリングに問題が大量にあるTCGを経験していた俺的には、この辺がちゃんとしてる遊宝洞デザインのTCGは好ましいんだけどね。
生徒会の一存シリーズ新刊の感想を書くだけのつもりが、ヴィクトリースパークやブシロードなどの批判になってしまった。
ブシロードのTCGで遊宝洞にデザインを発注してるタイトルって、原作再現性に難があって良く批判してるんだけど、結局の所バランスとかカードテキストとかルーリングとかが萌えコンテンツのTCGの中では一番しっかりしてるから、これを好んで遊ぶんだよね。
ロウきゅーぶ!〈9〉 (電撃文庫)
2011年10月25日 ラノベ
慧心女バスの少女たち五人も楽しみにしていた修学旅行がいよいよスタート。京都に向かう皆を送る昴…のはずが、なぜか商店街で当たったくじ引きで葵と二人きりで京都へ行くことになり―!?「わーい。おんせん、ろてんぶろー」「そいやヒナ、また胸大きくなった?」「まさ、のぞきに来た男子とかじゃ」「―遊びに来て下さったんですねっ」「は、長谷川さんと同じお布団で…」さらに宿泊予定のホテルでは、葵と同室になっただけでなく、智花さんとのバッタリ遭遇ハプニングが。その時はまだ真帆に迫る危機など知る由もなくて―。悩み多き少女たちに翻弄されまくりなさわやかローリング・スポコメディ。
葵が邪魔過ぎる。
ふぁみまっ!5 (GA文庫)
2011年10月21日 ラノベ
「ふふん、驚きなさい和己。なんと今日から私も同じ学校に通うのよ!」「うん。とっても嬉しいよ」「な、なななな―っ」ぽしゅん。無人島の一件で婚約者問題を解決し、和己たちと楽しい学園生活を送るかにみえたエルフィ。だが…「久しぶりだね。エル」突如現れた自称エルフィの婚約者、ルカ・ロッソにより事態は急変する!「では、どちらが彼女に相応しいか勝負だ!カズキ!」さらにエルフィとの婚約をめぐり、和己はルカと勝負をすることに!?「スィ。サブリナは生ものなのでお早めにお召し上がりください」「はいぃ!?なに言ってるの!?」もちろんお約速も超満載の第5弾。
かなりマイナーな作品だけど、アニメイトで絵違いの表紙の限定版が作られる程度には売れている、らしい。
GA文庫からは、昨日紹介した『這いよれ!ニャル子さん』が今度アニメ化される。ニャル子さんのアニメが成功したら次にアニメ化されそうなGA文庫の作品が、この『ふぁみまっ!』か『ゆうれいなんか見ええない!』だと思う。
話の本筋は、サブリナという可愛い妹ができて、サブリナをひたすら愛でるって内容。
1巻・2巻の頃はそんな感じで非常に良かったのだけど、毎巻ヒロインが1人ずつ増えていって、だんだんとサブリナ分が減っていって、そろそろ読むのが辛くなって来た。正直、エルフィやルカ・ロッソは誰得過ぎる。
まぁ、そういう欠点を抱えつつも、サブリナが可愛すぎるので、ついつい買ってしまう。
あと、1巻から登場してるサブヒロインに、木ノ下沙希って名前で「ああ、この作者は『ときめきメモリアル』が好きだったんだな。2作目のヒロイン陽ノ下光と、1作目の最人気キャラ虹野沙希を組み合わせ名前だよ」とか思っていたら、後の巻で登場した沙希のお母さんの名前がときメモ1作目ヒロインと同じ詩織で吹いた。
這いよれ!ニャル子さん 8 (GA文庫)
2011年10月20日 ラノベ
MTGは油そばが出たけど、Vスパークに新エキスパンションが出て地区決勝もあるので、それが片付くまでMTGはお休みの季節。
代わりに最近読んだラノベの感想などって事で、選んだのがコレ。
萌えクトゥルフ物の先駆け。
パロディ満載のラブ(クラフト)コメディ。
とは言え、パロディの元ネタが全部判らなくても十分に楽しめる作品。
元ネタwikiを確認すると、特撮ネタとか割と新し目のゲームのネタとか、俺の知らないパロディのネタが大量に使われているのが判る。けど、元ネタが判らなくても十分に楽しい。
あと、これ読むとたこ焼きが食べたくなる。
あまり話題になって居なけど、webコミック版もなかなか面白い。
http://comics.yahoo.co.jp/magazine/blood/haiyores01_0001.html
8巻の感想だけど、安定して面白かった、以外に無いな。
代わりに最近読んだラノベの感想などって事で、選んだのがコレ。
宇宙ゲーム戦争に破れたルーヒーは、今はたこやき屋台を営んでいた。ニャル子達一行も時折購入しに来てくれるのだが、その中にはハスター星人のハス太少年もいた。小柄で少女のような面差しの彼は敵対していたゲーム会社統括者の息子。種族的にも因縁のある二人は、言わば犬猿の仲の筈だが彼女はどうにもこの少年のことが気に掛かっていた。そこで一計を案じ―「教育実習生のルーヒー・ジストーンよ」「なぁにやってんだよルゥゥゥゥヒィィィっ!」なんと、真尋たちの学校へ教師としてやってきたのだ。事態はもちろんそれだけで済むはずもなく―。宇宙邪神混沌コメディ第8巻。
萌えクトゥルフ物の先駆け。
パロディ満載のラブ(クラフト)コメディ。
とは言え、パロディの元ネタが全部判らなくても十分に楽しめる作品。
元ネタwikiを確認すると、特撮ネタとか割と新し目のゲームのネタとか、俺の知らないパロディのネタが大量に使われているのが判る。けど、元ネタが判らなくても十分に楽しい。
あと、これ読むとたこ焼きが食べたくなる。
あまり話題になって居なけど、webコミック版もなかなか面白い。
http://comics.yahoo.co.jp/magazine/blood/haiyores01_0001.html
8巻の感想だけど、安定して面白かった、以外に無いな。