放映から1ヶ月近くたってから書くのも何だけど。
仕事と『アイドルマスター ライブ イン スロット』に忙しくて、書く時間が取れなかったけど、感想を残しておきたかったので。
11話に登場したグタタンに仕えるメイドが原作6巻ラストの挿絵に描かれているダゴモンの『テケリ』そっくりな時点で、ショゴスに真尋達を襲わせたりしている事件の黒幕がガタノソア財閥の関係者だと言うのは予想できた。上記の挿絵の『テケリ』の元ネタは、萌えクトゥルフ物ラノベ『うちのメイドは不定形』に登場するショゴスでメイドのテケリさんだから。
事件の黒幕のしょーもない目的と、「そんな所に伏線を張るな!」と言う伏線芸は、原作のテンプレートである。アニメオリジナルの話でも、そのテンプレートを踏襲しているのは、非常に評価高い。原作のテイストが良く出ている。

また、今回は『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』のパロディが大量に使われていて面白かった。
Aパートで1カットだけグタタンが登場するシーンで、グタタンがつばの大きな白い帽子を被っている所。BDの「ずっと学園祭の前日を繰り返す」と言うのは、つばの大きな白い帽子を被った少女(=ラム)の願望が実現されたものであった。12話Aパートでのグタタン立ち位置は、それと同じである。
サブタイトル「夢見るままに待ちいたり」が表示されるのが、事件が全て解決した後なのも、BDで作品タイトルがテロップされるタイミングとほぼ一緒である。
あと、Aパートで良く出てくる鳥の群れの描写。これは押井守の作品全般に良く出てくるモチーフ。
また、『うる星やつら』のテレビ版では友引高校の校舎は2階建ての設定であるが、BDの作中で話が進むと登場人物達が「今まで3階立てだったのに、4階建てに変化した」と言う認識を示す。BDの序盤とエンディングでは、テレビ版の設定通り2階建てとなっている。これは、作中の世界が現実から離れている度合いを、友引高校の校舎の階の数で表している。階の数が多い程、現実離れした状況になっている事を指す。話が進むと現実離れして3階建て・4階建てになるが、全てが解決した後は2階建てに戻る。
BDのこの設定を知っていたので、ニャル子さんの12話でも、真尋達が通っている市立昂陵高校の校舎の階の数が変わる描写があるのではないかと思って見直してみたら、本当に有った。
市立昂陵高校の校舎は、アニメだと一貫して4階建てになっている。が、事件が全て解決した後のED中にグタタンが再登場して屋上でお昼ご飯を食べるシーンで、1カットだけ校舎が3階建てに見える描写がなされている。

問題は、BDって映画は、アニメとしては評価高いけど、原作を壊し過ぎた為に原作者から嫌われているって事。原作付きのアニメのオリジナル話で、そんな作品のパロディーを多用して良いのか、疑問に思う。
まぁ、面白ければ何でも良いのだけど。

それと、『這いよれ!ニャル子さん』はTCG『ヴィクトリースパーク』への参戦が発表されているのだが、アニメのスポンサーやっているブシロードは、WSとヴァンガードのCMばかり流して、『ヴィクトリースパーク』へ『這いよれ!ニャル子さん』が参戦したCMを最終話ですら流さなかったのは、どうかと思う。

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