甲府のボードゲーム会:兎の穴さんに参加してきました。
遊んだゲームは『おかしな遺言』『ブルッヘ』『ハンザ・テウトニカ』『シティビルダー』『ツォルキン』でした。
■ブルッヘ
今年のドイツゲーム賞で3位。ドイツ年間ゲーム賞のエキスパート部門でもノミネートされている。
フェルトの作品。
フェルトは今年のドイツゲーム賞の上位10位に3作品送り込んでいて、その3作品の中では1番順位が高い作品。
ハンドマネージメント系のゲーム。
毎ターン手札が5枚になるように補充し、その中から4枚使って行くゲーム。
カードは5色。
カードの使い道は下記6種類。
(1)同じ色のミープル2個に変換
(2)お金に変換(貰える金額は同色のダイスの出目。毎ターン振り直される)
(3)水路の建築(建築できる場所と色が決まっており、同じ色のカードを使わないと建築できない)
(4)災害の破棄(災害は5種類で、ランダムに毎ターン与えられる。同色が3枚揃うと発動してペナルティを受ける。同じ色のカードを使わないと破棄できない)
(5)家の建築(同じ色のミープルが必要)
(6)人物のプレイ(家とお金が必要。家の色が人物のカードの色と一致してなくても良い)
手番は1ターン4回だけど、手番に手札を1枚プレイする事に加えて、ミープルを消費して人物カードの起動能力をプレイする事も可能。この時、消費するミープルは色が指定されているが、カードの色と必ずしも一致しないのが嫌らしい所(紫の人物カードだけど、起動に要求されるのは黄色のミープルとか)。
ターン開始時に補充する際、1人1枚引くを順番に行う。山の一番上にあるカードの色は解っている状態で、2山ある内から好きな方を選んで引ける。
家を建てたり、人物カードの効果を使ったりするのに必要なミープルに色が指定される事から、特定の色のカードを固めて引いた方が有利になるように見える。特定の色の家が多いほど恩恵が高い能力もある。
が、一方で、水路や災害に対しては色を散らす必要がある。また、そのターンにお金を貰う場合の換金レートはカードを引いた後に決まるので、効率よくお金を得るには、色を散らした方が有利になる。
色を散らすか、固めるかが悩ましい。また、下家が有利になる色はカットするか否かも悩ましいゲームである。
Azathothさん・N村さんの3人でプレイ。
ルールを聞いて色を固めた方が良いだろうと判断して黄色のカードを中心に引いて行く。
初手の中に、人物カードの効果で「場に出ると2枚カードを引いて家としてセットする」と言うものがあり、最初にこれをプレイした後、人物カードを次々にセットして行く。
「起動すると黄色い家の数×2金を貰える」と言う人物をプレイし、これを資金源にする。だが、起動コストのミープルも黄色。起動するのに黄色いカードが要求され、効果を高める為にも黄色いカードが要求される。それなのに黄色いカードがあまりピックできない。
次のターンに「カードを1枚追加プレイできる」と言う起動能力を持った人物を引く。手番が0.5回増えるような物。強いのでプレイする。
ちなみに、この能力を使うのに必要なミープルの色は紫色。
黄色と紫色のカードを均等に引く必要が出てきて困る。
その後「青のカードをお金に変換したら+3金」と言う能力を持った人物カードを引く。プレイして、資金源をこちらに切り替える。資金源としてはこちらの方が強い。
狙うべき色が黄・紫・青と分散してしまい、かつ、勝利点を得る系統の能力を持った人物を全くプレイしなかったので、微妙な順位でゲームが終る。
短時間で遊べる軽めなゲームの割りに、ゲーム性が高くて良い印象を受けた。
また遊びたい。
カードを人物としてプレイした場合の効果が多彩で、言語依存がある。
全てに和訳シールを貼って持ち込んでくれたAzathothさんに感謝。
■ハンザ・テウトニカ
『ブルッへ』に続いてAzathothさんの持ち込み品。
2010年のドイツゲーム賞で5位の評価を受けている。(『フレスコ』が1位だった年)
ハンザ同盟を題材にしている、と言っても世界史を取ってない人には解らないよね。
『ゴア』みたいな感じで自分のボードがあって、その中に幾つか能力がある。それを成長させて行く事で、手番に出来る行動回数を増やしたし、行動1回の効果を高めたり出来る。
ボード上に幾つか都市があり、その都市の間に街道が走っている。街道上にマスがあり、このマスに自分のコマを置いていく。1つの街道に全てコマを置いたら、両端の都市のどちらかに自分の支店を作るか、対応するボード上の能力を1つ上げる。
『エル・グランデ』『ケベック』『ノートルダム』みたいに、ボードに置けるコマと、置ける状態に無いコマ(ストック)があり、手番の行動を1回使ってストックから取り出さないとならない。無論、ストックから取り出せるコマの個数は能力で増える。MAXの4段階目ならストック全てのコマが使用可能になる。
都市に支店を作るのは勝利点に関わって来る。
能力を成長をどこまで行い、勝利点の獲得へ切り替えるタイミングが肝となりそうなゲームである。
Azathothさん・Yamaさん・N村さんの4人プレイで、俺は4番手だった。
1番手と2番手が1手番の中の行動回数を増やせる都市に繋がる街道に置いたので、あぶれた俺は、街道に置いたコマを移動させる行動で動かせるコマの数が増える能力を伸ばしに行く。
同じ街道に複数のプレーヤーが置いた時などに、他人のコマを移動させる事が出来る。この時、移動させられるプレーヤーは代償としてストックから1コマ追加して盤面に置く事が出来る(ただし、同じ街道を2コマ伸ばすような置き方は出来ない)。これを狙って盤面に自分のコマをばら撒き、コマを移動させる行動で狙いの街道に集中させる戦法を取る。
その後、他人が後1コマで街道が完成できるって場所を狙ってコマを置く。目論見通り相手が移動させてくれて、盤面に自分のコマを手番を使わず増やせたので、移動行動で狙っている街道を完成させるのを繰り返す。
1回の手番で行える行動回数をMAXの5段階目まで上げる。ストックからコマを取り出す能力もMAXまで上げる。
その後は得点行動。
スタンダール-アナハイム間の都市全てに支店を置いて7勝利点を獲得。
ケルンとウォールバーグを繋いでゲーム終了時にボーナス点が入るマスにコマを置く。
その後は、スタンダール-アナハイム間で支店をばら撒いた都市同士にある街道を再度繋いで勝利点を重ねる。
ゲームが終了。
自分と同じように能力の成長を重視してたけど、俺より早めに得点行動に移ったN村さんが1位になる。俺は9点差の2位。
少し重めだけど、なかなか遊び甲斐があるゲームだった。
また遊びたい。
ところで、ゲーム最初に行動回数を増やせる都市に支店を作ったら凄い得点が取れそうなんだけど、それでバランスは大丈夫なんだろうか?
そこが気になる。
きっと、みんな行動回数の成長は1段階で手を打つんだろうね。
■シティビルダー
話題の新作らしい。
7枚の6角形タイルが場に見えていて、毎手番この中から1枚を選んで購入し、自分の街に配置して、発展させていくゲーム。
タイルは場に一列で並んでいて、購入後にタイルを右に詰めた上で1枚タイルが追加されるが、これが左端に置かれる。左端に近い程、余計にお金を払わないと購入でききない仕組みになっている。
ゲームは勝利点を稼いだ方が勝ちで、勝利点=人口と言う扱いである。人口は毎ターン終了時に街の評判に応じて増えていく。街の評判は工場とかを作ると下がるが、逆に工場とかを作れば街の収入が増えて、タイルを買う余裕が生まれる。逆に公園とか住宅地を作れば評判が上がったり時には人口が直接増えたりするが、収入は増えなかったり場合によっては下がったりする。
この辺のジレンマが面白い。
タイルの種類は豊富だが、半分近くが1回のゲームでは使われない。一定量のタイルが除かれる事で運要素は高まるが、戦略が固定化しない。
また、ゲーム終了時に追加の勝利点を与える目標タイルというものがある。これは特定の条件(ある種類のタイルが一番多い/少ないとか、収入や評判が一番高い/低いとか)を満たすと追加の勝利点を貰えると言うものである。全員共通の目標タイルが4枚、自分にしか適用されない目標タイルが各自1枚ずつ与えられる。これも、ゲームの戦略を固定化させない役割を果している。
4人プレイで何番手だったか忘れた。
最初は収入を増やすべく工場を建てていく。中盤でカジノが出てくる。このゲーム、勝利点がある程度増える度に、街の収入と評判が下がっていく。が、カジノを立てると人口増による収入減少を防ぐ事ができる。
無理して購入。街の評判が下がる。
結局、収入は高いが評判が悪くて勝利点が伸びない街が完成する。
次にプレイする時は評判や人口を重視したプレイングをしようと思う。
プレイ時間が短く手軽に遊べて、そこそこゲーム性の高い良いゲームであった。
ただし、プレイアビリティの低さが目立つ気がする。タイルを配置した際、既に配置されているタイルの効果にも影響を与える。それによって収入や評判を再計算しないとならない。これが忘れや見落としを発生させやすい。特に、タイルを置いた周辺のへクスだけでなく、他のプレーヤーのボードにも影響がある場合は、顕著だ。
■ツォルキン
いつもの。
Azathothさん・madmさん・N村さんの経験者4人でプレイ。
最初の手番が何番手か忘れたけど、いつものワーカー大量戦略。
今回は、技術を農業よりも鉱山を優先して育ててみたけど、失敗だった。
狙う記念碑タイルが技術系でAzathothさんと被った事もあり、66点で2位。
1位は宗教を中心して漁夫の利を得た74点のN村さん
■おかしな遺言
ゲーム会のレポを書く際、冒頭の「遊んだゲームは~」の下りはゲーム会で遊んだ順で挙げて、ゲーム個別の記載もプレイ順。ただし、個別の記載を最後の方に持ってくるゲームは、悪い評価しか書けないゲーム。
つまり、俺にとってコレはそう言うゲームだったんです。
ボードゲームを楽しむ評価の軸って人によって色々ある訳です。「ゲーム性」とか「テーマ性」とか「コレクション性」とか。
それは悪い事ではない。
「テーマ性」重視派の人が「テーマ性」だけで推してこのゲームを立てて、参加人数が少なかったから参加した訳です。
普段なら、そう言う「テーマ性」重視派の人が推すゲームは俺に合わないのは自明だから参加しないのですが、自分が普段なら遊ばないようなゲームで何か発見があるかもしれないと思い、その可能性に賭けて参加した訳です。
ところが、駄目だった。
このゲーム、俺はちっとも楽しめなかった。
問題は、何が原因で面白くないか解らなかった事。
『フレスコ』風の手番選択(後手番ほど貰えるリソースが多い)要素もあるし、選んだ手番の順で帽子を置いてカードを獲得したり相場操作の権利を得たりとワーカープレイスメント的な要素もある。
一見、ちゃんとゲーム性の高いゲームのように見えるが、楽しめなった。
面白いと思える要素が見当たらなかった。
あと、視認性が悪くてプレイアビリティが低い。
黒枠の不動産や人物のカードをプレイするのに1アクション消費するが、中には2アクション消費するカードもあった。プレイ時のコストが書かれてる場所に、1アクションのカードは何も描かれておらず、2アクションのカードはアクション消費のアイコンが1アクション分だけ描かれていた。普通の感覚なら、1アクションのカードはアイコン1アクション分、2アクションのカードはアイコン2アクション分描くだろう。
また、使い捨ての白枠イベントカードも消費が1アクションの物と2アクションの物があるが、1アクション消費と2アクション消費のアイコンの区別が付きにくい。普通の感覚なら、2アクション消費のカードには、1アクション消費のアイコンを2つ並べるだろう。
このゲームは2度と遊びたくない。
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最後にちょっと毒吐いたけどこれは賭けに負けただけで、基本的に楽しいゲーム会でした。
次回も参加します。
遊んだゲームは『おかしな遺言』『ブルッヘ』『ハンザ・テウトニカ』『シティビルダー』『ツォルキン』でした。
■ブルッヘ
今年のドイツゲーム賞で3位。ドイツ年間ゲーム賞のエキスパート部門でもノミネートされている。
フェルトの作品。
フェルトは今年のドイツゲーム賞の上位10位に3作品送り込んでいて、その3作品の中では1番順位が高い作品。
ハンドマネージメント系のゲーム。
毎ターン手札が5枚になるように補充し、その中から4枚使って行くゲーム。
カードは5色。
カードの使い道は下記6種類。
(1)同じ色のミープル2個に変換
(2)お金に変換(貰える金額は同色のダイスの出目。毎ターン振り直される)
(3)水路の建築(建築できる場所と色が決まっており、同じ色のカードを使わないと建築できない)
(4)災害の破棄(災害は5種類で、ランダムに毎ターン与えられる。同色が3枚揃うと発動してペナルティを受ける。同じ色のカードを使わないと破棄できない)
(5)家の建築(同じ色のミープルが必要)
(6)人物のプレイ(家とお金が必要。家の色が人物のカードの色と一致してなくても良い)
手番は1ターン4回だけど、手番に手札を1枚プレイする事に加えて、ミープルを消費して人物カードの起動能力をプレイする事も可能。この時、消費するミープルは色が指定されているが、カードの色と必ずしも一致しないのが嫌らしい所(紫の人物カードだけど、起動に要求されるのは黄色のミープルとか)。
ターン開始時に補充する際、1人1枚引くを順番に行う。山の一番上にあるカードの色は解っている状態で、2山ある内から好きな方を選んで引ける。
家を建てたり、人物カードの効果を使ったりするのに必要なミープルに色が指定される事から、特定の色のカードを固めて引いた方が有利になるように見える。特定の色の家が多いほど恩恵が高い能力もある。
が、一方で、水路や災害に対しては色を散らす必要がある。また、そのターンにお金を貰う場合の換金レートはカードを引いた後に決まるので、効率よくお金を得るには、色を散らした方が有利になる。
色を散らすか、固めるかが悩ましい。また、下家が有利になる色はカットするか否かも悩ましいゲームである。
Azathothさん・N村さんの3人でプレイ。
ルールを聞いて色を固めた方が良いだろうと判断して黄色のカードを中心に引いて行く。
初手の中に、人物カードの効果で「場に出ると2枚カードを引いて家としてセットする」と言うものがあり、最初にこれをプレイした後、人物カードを次々にセットして行く。
「起動すると黄色い家の数×2金を貰える」と言う人物をプレイし、これを資金源にする。だが、起動コストのミープルも黄色。起動するのに黄色いカードが要求され、効果を高める為にも黄色いカードが要求される。それなのに黄色いカードがあまりピックできない。
次のターンに「カードを1枚追加プレイできる」と言う起動能力を持った人物を引く。手番が0.5回増えるような物。強いのでプレイする。
ちなみに、この能力を使うのに必要なミープルの色は紫色。
黄色と紫色のカードを均等に引く必要が出てきて困る。
その後「青のカードをお金に変換したら+3金」と言う能力を持った人物カードを引く。プレイして、資金源をこちらに切り替える。資金源としてはこちらの方が強い。
狙うべき色が黄・紫・青と分散してしまい、かつ、勝利点を得る系統の能力を持った人物を全くプレイしなかったので、微妙な順位でゲームが終る。
短時間で遊べる軽めなゲームの割りに、ゲーム性が高くて良い印象を受けた。
また遊びたい。
カードを人物としてプレイした場合の効果が多彩で、言語依存がある。
全てに和訳シールを貼って持ち込んでくれたAzathothさんに感謝。
■ハンザ・テウトニカ
『ブルッへ』に続いてAzathothさんの持ち込み品。
2010年のドイツゲーム賞で5位の評価を受けている。(『フレスコ』が1位だった年)
ハンザ同盟を題材にしている、と言っても世界史を取ってない人には解らないよね。
『ゴア』みたいな感じで自分のボードがあって、その中に幾つか能力がある。それを成長させて行く事で、手番に出来る行動回数を増やしたし、行動1回の効果を高めたり出来る。
ボード上に幾つか都市があり、その都市の間に街道が走っている。街道上にマスがあり、このマスに自分のコマを置いていく。1つの街道に全てコマを置いたら、両端の都市のどちらかに自分の支店を作るか、対応するボード上の能力を1つ上げる。
『エル・グランデ』『ケベック』『ノートルダム』みたいに、ボードに置けるコマと、置ける状態に無いコマ(ストック)があり、手番の行動を1回使ってストックから取り出さないとならない。無論、ストックから取り出せるコマの個数は能力で増える。MAXの4段階目ならストック全てのコマが使用可能になる。
都市に支店を作るのは勝利点に関わって来る。
能力を成長をどこまで行い、勝利点の獲得へ切り替えるタイミングが肝となりそうなゲームである。
Azathothさん・Yamaさん・N村さんの4人プレイで、俺は4番手だった。
1番手と2番手が1手番の中の行動回数を増やせる都市に繋がる街道に置いたので、あぶれた俺は、街道に置いたコマを移動させる行動で動かせるコマの数が増える能力を伸ばしに行く。
同じ街道に複数のプレーヤーが置いた時などに、他人のコマを移動させる事が出来る。この時、移動させられるプレーヤーは代償としてストックから1コマ追加して盤面に置く事が出来る(ただし、同じ街道を2コマ伸ばすような置き方は出来ない)。これを狙って盤面に自分のコマをばら撒き、コマを移動させる行動で狙いの街道に集中させる戦法を取る。
その後、他人が後1コマで街道が完成できるって場所を狙ってコマを置く。目論見通り相手が移動させてくれて、盤面に自分のコマを手番を使わず増やせたので、移動行動で狙っている街道を完成させるのを繰り返す。
1回の手番で行える行動回数をMAXの5段階目まで上げる。ストックからコマを取り出す能力もMAXまで上げる。
その後は得点行動。
スタンダール-アナハイム間の都市全てに支店を置いて7勝利点を獲得。
ケルンとウォールバーグを繋いでゲーム終了時にボーナス点が入るマスにコマを置く。
その後は、スタンダール-アナハイム間で支店をばら撒いた都市同士にある街道を再度繋いで勝利点を重ねる。
ゲームが終了。
自分と同じように能力の成長を重視してたけど、俺より早めに得点行動に移ったN村さんが1位になる。俺は9点差の2位。
少し重めだけど、なかなか遊び甲斐があるゲームだった。
また遊びたい。
ところで、ゲーム最初に行動回数を増やせる都市に支店を作ったら凄い得点が取れそうなんだけど、それでバランスは大丈夫なんだろうか?
そこが気になる。
きっと、みんな行動回数の成長は1段階で手を打つんだろうね。
■シティビルダー
話題の新作らしい。
7枚の6角形タイルが場に見えていて、毎手番この中から1枚を選んで購入し、自分の街に配置して、発展させていくゲーム。
タイルは場に一列で並んでいて、購入後にタイルを右に詰めた上で1枚タイルが追加されるが、これが左端に置かれる。左端に近い程、余計にお金を払わないと購入でききない仕組みになっている。
ゲームは勝利点を稼いだ方が勝ちで、勝利点=人口と言う扱いである。人口は毎ターン終了時に街の評判に応じて増えていく。街の評判は工場とかを作ると下がるが、逆に工場とかを作れば街の収入が増えて、タイルを買う余裕が生まれる。逆に公園とか住宅地を作れば評判が上がったり時には人口が直接増えたりするが、収入は増えなかったり場合によっては下がったりする。
この辺のジレンマが面白い。
タイルの種類は豊富だが、半分近くが1回のゲームでは使われない。一定量のタイルが除かれる事で運要素は高まるが、戦略が固定化しない。
また、ゲーム終了時に追加の勝利点を与える目標タイルというものがある。これは特定の条件(ある種類のタイルが一番多い/少ないとか、収入や評判が一番高い/低いとか)を満たすと追加の勝利点を貰えると言うものである。全員共通の目標タイルが4枚、自分にしか適用されない目標タイルが各自1枚ずつ与えられる。これも、ゲームの戦略を固定化させない役割を果している。
4人プレイで何番手だったか忘れた。
最初は収入を増やすべく工場を建てていく。中盤でカジノが出てくる。このゲーム、勝利点がある程度増える度に、街の収入と評判が下がっていく。が、カジノを立てると人口増による収入減少を防ぐ事ができる。
無理して購入。街の評判が下がる。
結局、収入は高いが評判が悪くて勝利点が伸びない街が完成する。
次にプレイする時は評判や人口を重視したプレイングをしようと思う。
プレイ時間が短く手軽に遊べて、そこそこゲーム性の高い良いゲームであった。
ただし、プレイアビリティの低さが目立つ気がする。タイルを配置した際、既に配置されているタイルの効果にも影響を与える。それによって収入や評判を再計算しないとならない。これが忘れや見落としを発生させやすい。特に、タイルを置いた周辺のへクスだけでなく、他のプレーヤーのボードにも影響がある場合は、顕著だ。
■ツォルキン
いつもの。
Azathothさん・madmさん・N村さんの経験者4人でプレイ。
最初の手番が何番手か忘れたけど、いつものワーカー大量戦略。
今回は、技術を農業よりも鉱山を優先して育ててみたけど、失敗だった。
狙う記念碑タイルが技術系でAzathothさんと被った事もあり、66点で2位。
1位は宗教を中心して漁夫の利を得た74点のN村さん
■おかしな遺言
ゲーム会のレポを書く際、冒頭の「遊んだゲームは~」の下りはゲーム会で遊んだ順で挙げて、ゲーム個別の記載もプレイ順。ただし、個別の記載を最後の方に持ってくるゲームは、悪い評価しか書けないゲーム。
つまり、俺にとってコレはそう言うゲームだったんです。
ボードゲームを楽しむ評価の軸って人によって色々ある訳です。「ゲーム性」とか「テーマ性」とか「コレクション性」とか。
それは悪い事ではない。
「テーマ性」重視派の人が「テーマ性」だけで推してこのゲームを立てて、参加人数が少なかったから参加した訳です。
普段なら、そう言う「テーマ性」重視派の人が推すゲームは俺に合わないのは自明だから参加しないのですが、自分が普段なら遊ばないようなゲームで何か発見があるかもしれないと思い、その可能性に賭けて参加した訳です。
ところが、駄目だった。
このゲーム、俺はちっとも楽しめなかった。
問題は、何が原因で面白くないか解らなかった事。
『フレスコ』風の手番選択(後手番ほど貰えるリソースが多い)要素もあるし、選んだ手番の順で帽子を置いてカードを獲得したり相場操作の権利を得たりとワーカープレイスメント的な要素もある。
一見、ちゃんとゲーム性の高いゲームのように見えるが、楽しめなった。
面白いと思える要素が見当たらなかった。
あと、視認性が悪くてプレイアビリティが低い。
黒枠の不動産や人物のカードをプレイするのに1アクション消費するが、中には2アクション消費するカードもあった。プレイ時のコストが書かれてる場所に、1アクションのカードは何も描かれておらず、2アクションのカードはアクション消費のアイコンが1アクション分だけ描かれていた。普通の感覚なら、1アクションのカードはアイコン1アクション分、2アクションのカードはアイコン2アクション分描くだろう。
また、使い捨ての白枠イベントカードも消費が1アクションの物と2アクションの物があるが、1アクション消費と2アクション消費のアイコンの区別が付きにくい。普通の感覚なら、2アクション消費のカードには、1アクション消費のアイコンを2つ並べるだろう。
このゲームは2度と遊びたくない。
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最後にちょっと毒吐いたけどこれは賭けに負けただけで、基本的に楽しいゲーム会でした。
次回も参加します。
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