2013年のドイツゲーム賞(Deutscher Spielepreis)の受賞作が決まった。
この賞は、ボードゲームファンの人気投票で決まる物で、1位から10位が発表される。
http://www.tgiw.info/2014/09/dsp2014.html
赤いポーンのマークのドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)よりは、ドイツゲーム賞(Deutscher Spielepreis)の上位入賞作の方が、面白いゲームを選ぶ際に信頼できるってのは、いつも言っている話。

1位は『ロシア鉄道』
順当な評価だと思う。多分3回目ぐらいまでのプレイだと、今回の入賞作の中では、面白さがダントツ。
戦法が、シベリア鉄道に特化するか、他の人がシベリア鉄道へ行っている隙に工場へ特化するかの2択になっちゃう。
面白いゲームではあるが、10回20回のリプレイには耐えられないの難点か。

2位は『イスタンブール』
SDJのエキスパート部門であるKDJも受賞した作品。
KDJを取った事から個人的に評価が低いんだけど、DS2位なので評価を見直すかも知れない。
拡大再生産要素が薄く、タイルを取らずにお金でルビーを買うのに特化した方が強いのが、個人的に評価が低い原因なんだよね。

3位は『コンコルディア』
個人的に、今回の入賞作の中では1番好きな作品。
デッキ構築的な要素を含んだハンドマネージメントに拡大再生産要素を絡めたシステムで、戦法の幅が広く、リプレイに耐えられる。
また、後手番の方が有利なのも珍しいゲーム。

4位は『ラブレター』
日本のボードゲーマーにはお馴染みの同人ゲームが入賞してるのは、個人的に嬉しい。
プレイ時間短いので、時間調整で遊ぶには良い作品です。
色んな版が出ているけど、イラスト的には『プリンセスワンダー』版のが一番良いと思う。まさにクールジャパンだから。

5位『キャメルアップ』
SDJなんでノットフォーミー。
俺的にノットフォーミーな作品がSDJ取っても、この位の位置に入ること多いよね。

6位『カヴェルナ』
ウヴェ先生のワーカープレイスメント物。ワーカーが成長するって概念が新しい。
日本ではまだ流通してないが、個人輸入してる人がボドゲ会に持ち込んでくれたので何度か遊んだ。
「ワーカーは育ってない者から置いていく」ってルールが秀逸。ワカプレだとワーカーは増やせば増やすだけ強いのが普通だけど、育った強いワーカーを他人より早く使いたいなら少数精鋭にした方が良いというのが、いい感じのジレンマを生んでいる。
あと、遠征で豚と野菜を取る時に「(ラーメン)二郎セット」と呼ぶのが個人的にツボ。

7位『ルイス・クラーク探検隊』
デッキ構築的な要素を含んだハンドマネージメントシステムの作品。
この時期は、似たようなシステムのゲームが沢山出ていて『コンコルディア』『ロココの仕立て屋』などもあるが、その中では個人的に評価が低い。
デッキ構築ゲームのシステム自体は個人的に評価が高いのだけど、その中でアセンション型のデッキ構築には個人的に評価が激低い。
ルイクラはアセンション型のデッキ構築システムをしている。
この評価はプレイ1回だけだから、あまり公平じゃないかも知れない。

8位『ロココの仕立屋』
デッキ構築的な要素を含んだハンドマネージメントにエリアマジョリティを絡めたシステムの作品。
ゲームボードにクラマーフレームが無い(ボードの縁が、コマが周回する形式の得点記録用の領域になっていない)のが不満点な事以外は悪くないゲームだが、プレイ時間が長いので余りゲーム会で立っているのを見ない。

9位『グラスロード』
ウヴェ先生の作品で、箱庭を作るタイプのゲームだけど、珍しく1時間程度の短い時間で終るゲーム。
システム的にはバッティングに拡大再生産を絡めたゲーム。
日本ではまだ流通してないが、Ureyさんが個人輸入してボドゲ会に持ち込んでくれたので遊んだ事がある。感謝感謝。
日本語版が出たら遊び込みたいな。

10位『宝石の煌き』
プレイ時間が短い、拡大再生産の良ゲーム。
この順位なのが意外。

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